犬の嗅覚が鋭い理由とは

人間の鼻の100万倍、1億倍とも言われる嗅覚

犬の嗅覚は人間の100万倍とも1億倍とも言われているようです。
犬たちの行動を見ていると、誰もいない窓の外をじっと眺めていたり、吼えたり、尻尾を振ったり、まだ姿も見えないのに飼い主を察知して吼えたりということが普通にありえます。
犬たちのこのような不思議な行動は犬たちの優れた嗅覚のせいだと言えるのです。
何故犬の嗅覚は鋭くなったのでしょうか。
その理由を探っていきましょう。

生きるために必要だった

犬の嗅覚は犬たちの五感の中でも最も優れていると言われています。
犬種にもよりますが、その鋭い嗅覚は人間の100万倍や1億倍とも言われるほどになります。
犬が何故これほどまでに嗅覚が鋭くなったのかについては、生きるために絶対条件だったからです。
必要な食料を確保したり、獲物を遠くから狙ったり、外敵の存在を遠くから察知し、身を隠したりするためだと言われて来ました。
遠い昔、犬たちの先祖は草原や森林地帯で暮らしていました。
たくさんの木や草が生えていて身を隠すには絶好の場所で、しかし狩りで食料を手に入れていた犬の祖先たちはこの木や草は獲物をいち早く見つけるためには厄介な存在だったのです。

せっかく獲物を見つけても、草木に隠れられてしまって見つけることが出来なくなってしまうからです。
そこで遠い昔、犬の祖先は毎日の暮らしの中であたりを見回し、獲物を探すよりも地面に残った獲物の匂いを辿ったほうが確実に獲物にたどり着けると学習したのです。
獲物のニオイさえ感知出来ればその獲物が近くにいてもいなくても必ず獲物を捕らえることが出来るのです。
こうして犬の祖先たちは地面に鼻をこすりつけるようにし、草や木に残っている獲物のニオイを探し出すようになりました。

そして犬は群れで行動する生き物ですから、他の犬よりも嗅覚が鋭い犬が最初に獲物を見つけることが出来ます。
すると集団の中で優位に立つことが出来るのです。
つまりリーダーになることが出来ます。
リーダーになった犬はメス犬と交尾する権限を与えられていますから、子孫を残すことが出来るのです。
鋭い嗅覚は遺伝として伝わり、長いときを経て現代へと繋がってきたのです。

風向きや気温の変化も感じる


犬の嗅覚は鋭く、単純に他の犬や動物のニオイを感知するだけではなく、その動物がいつ頃どの方角からきてどの方角へ向かったのか、という具体的なところまで判断できるようです。
また風向きの変化、気候の変化についても敏感に察知することが出来る犬の嗅覚には脱帽です。